アルテ工房
インペリアル・シリーズ
二次元方向に曲面加工を施した優美なデザインの
インペリアル・シリーズです。
■ ブビンガ
ブビンガは和太鼓などにも使われる大木で、複雑な模様がなんとも味わいがあります。いかにも「木」という感じがして、個人的に大好きな木材です。カポ等の小物用としては、できる限り細かく複雑な模様の材を使うのがポイントとなります。
■ ゼブラウッド
銘木ゼブラ・ウッドです。硬い木ですが、導管が太いため、ビンテージ仕上げにしてあります。バイオリンには古く見せる技法があり、その技法をいくつか取り入れています。具体的には、自家調合の深いブラウンを着色し、桐油系天然オイルで塗装し、バフ掛けによって角(端)の塗装を薄くして使い込んだ雰囲気を演出しています。なかなかいい雰囲気に仕上がっていると思います。
■ ボコーテ
このシリーズで一番人気があるのが中南米産のボコーテ材を使用したモデルです。高級ビリヤード・キューのグリップとして使われるボコーテ材は、派手な縞模様が特徴で、特にカポタストのような小物に似合いますが、はっきりした模様の材料はなかなかありません。
■ ココボロ
ココボロは、輸入禁止となっているハカランダに代わる材料として注目されましたが、価格が高騰し、きれいな縞の材が入手困難になってきました。繊維のキメが非常に細かい(つまり、導管が非常に細い)です。また、油分が多いため、オイルフィニッシュ1回塗りでも、ギラギラした光沢ができます。写真ではなかなかわかりにくいですが、玄人受けする材料かと思います。
■ ココボロ、2色
これは白太を含んだ2色のココボロを使用したカポです。
■ タガヤサン
銘木タガヤサンです。タガヤサンは漢字で "鉄刀木"と書きます。石のように硬い木で、加工困難です。唐木の三大銘木が "紫檀・黒檀・タガヤサン" と言われています。タガヤサンの良さを認識している人は意外と少ないです。ただ、きれいな木目を出すには、カットする角度とか、色々工夫が必要です。写真をご覧になれば、なぜタガヤサンが銘木と言われているのかがわかると思います。
■ スネークウッド
「木材の宝石」とも言われている南米。産の銘木スネークウッドを使用しています。スネークウッドはもっとも高価な木材で、中でも蛇の鱗模様(豹柄にもみえる)がきれいに出ているのがAAAランクです。石のように硬い材料で、加工困難です。木工用工具では刃が立ちません(工具の刃がすぐにだめになるのです)。金属加工に近いです。しかし、購入された場合は、一生物になると思います。