アルテ工房


アルテ・カホンの特徴/仕様(各モデル共通)




写真は「マエストロ・モデル」



◆アルテ・カホンの超重低音設計とは?

アルテ・カホンは、ボトム・ホール設計と背面の低音増強(共振)用特殊合板により、大型ジャンベを凌ぐ超重低音を実現しています。音のサンプルについては、各モデルのサンプル動画を参照してください。

◆打面に使用しているフィンランド・バーチ積層合板とは?

フィンランド・バーチ積層合板とは、フィンランド産の単板のバーチ(白樺)材を積層に張り合わせた合板で、粘りと強さを兼ね備えた高音質の合板です。どのモデルにもこの合板を使用しています(旧モデルを除く)。

◆アルテ・カホンの特徴/仕様は次のとおりです。

洗練されたデザイン
 伝統的なカホンの外観を採用し、つや消しのナチュラル仕上げで、飽きのこない洗練された外観に仕上がっています。つや消し度が高いため、指紋やホコリなどが目立たず、落ち着いた外観は、他のどのような家具とも調和します。打面も汗などの影響を受けないように、つや消しクリアのウレタン塗装となっています(2回塗りですが、音質を考慮して極薄塗装にしています)。

深み・温もりのある「木」の音
 ヨーロッパ(特にドイツのシュラグベルク、スペイン・バルセロナのペルク(prk)パーカッション)のカホンを研究し、打面だけではなく、ボディ全体が振動する設計になっています。弦の配置を工夫し、低音振動を妨げない構造になっています。また、極薄塗装(2回塗り)により、木の暖かみのある音がするので、長時間叩いても、聞き疲れしません。

分離性の高いバズ音
 最近は、スネアドラムのスナッピーを使った低価格モデルが増えていますが、やはり、バズ音のパワー、分離性(つまり、低音時にバズを鳴らさない)を考えると、弦方式が一番いいと考えています。

簡単に調整できる弦の張力
 内部のツマミを回すだけで、簡単に弦の張力を調整できます。弦は左右2本ずつ配置され、2本を同時に引っ張る構造になっていますので、4弦独立調整方式よりも調整が簡単です。構造はシンプルかつ、壊れにくい設計になっていて、弦交換も簡単です。

打面を強力に固定
 直径の4ミリの太いネジを22本使用することで、打面の振動を確実にボディに伝えることができ、また、強く叩いても、打面が動くことがなく、耐久性を高めた設計になっています。プロの奏法に耐えられるようにシュラグのカホンでは、弦交換を困難してまで、打面の下半分を接着した構造になっていますし、あのペルク・カホンも22本の太いネジで強力に固定しています。打面をしっかり固定することが極めて重要です。また、特に注目していただきたい特徴があります。合板の小口に打面を直接ネジ留めしているカホンが多いですが、合板の小口はネジが利きにくく、数回締めなおしただけで、効かなくなってしまいます。そのため、アルテ・カホンは、側板に松(またはヒノキ)の補強材を接着し、補強材にネジ止めする設計になっています(写真参照)。

弦と打面が離れない設計
 何らかの影響で打面にソリが出て、弦と打面にすき間ができると、弦そのものが「ビーン」という音を発生することがあります。これを防ぐために、ほとんどのメーカーは、弦の調整後に弦に両端にガムテープやマジックテープ等を貼ることで、異音の発生を防いでいますが、この作業は意外と面倒です(穴から手を入れると、見えなくなるため、手探りでテープを貼ることになります)。ルシア・カホンは、打面がわずかに逆反りするような設計になっていますので、常に弦と打面が密着し、テープで押える必要はありません。ただし、打面の鳴りが良すぎてバズが大きくなり過ぎる場合は、出荷時に打面の裏側から弦の中央部をテープで留めることもあります。

トップ両端の面取りによる演奏性の向上(写真参照)
カホンのトップの両端を大きく面取ることで、打面の端を叩いたときに手を痛めず、また、足の付け根も痛くならない設計になっています。

硬質ゴム脚
野外での使用、メンテナンス性を考慮し、硬質ゴム脚を使用しています。後ろに体重をかけ、前を浮かす体勢での演奏に対応できるように、直径4ミリの太い木ネジで強力にゴム脚を固定しています。ゴム脚の高さは18ミリありますので、野外でも安心して演奏できます。


ご注意
●ドリル以外の電動工具はなるべく使用せず、のこぎり、カンナ、のみ、ヤスリなどを使ってコツコツ製作しています。手作り感が出ることがありますが、ご了承ください。

●弦の調整時は、弦を引っ張って張り具体を確認しながら、金具を回すわけですが、最初はすべりが悪く、硬いため、打面を固定している下部のネジ(左右2番目のネジ)を一度緩め、調整後にネジを締め付けてください。何度か調整すると、滑りやすくなり、調整しやすくなると思います。出荷時には緩めてあります。

各モデルの特徴と価格(詳細は各モデルのページを参照)

ボレロ・コンシェルト   -  3ミリ弱のフィンランド・バーチ積層合板の打面、シナ合板のボディ、背面の低音増強用特殊合板、製造直売価格:16,800円

ボレロ・グランディオーソ - 3ミリ弱のフィンランド・バーチ積層合板の打面、シナ積層合板のボディ、背面の低音増強用特殊合板、本真鍮製ハンドル付き製造直売価格:19,800円

ボレロ・マエストーソ  - 3ミリ強の当工房オリジナル合板フィンランド・バーチ積層合板のボディ、背面の低音増強用特殊合板、本真鍮製ハンドル付き製造直売価格:23,800円